サンタさんへのお手紙。



写真は
ずいぶん前のユウと柚子の写真。
柚子湯に入れなかった冬至の日を悔やんで（？）写真だけ出してきました。

＊＊＊

先日のオフの日
スケジュールはまさに10分刻み。
特に12月というのは、
たまった家事にプラス師走らしい予定もどんどん進めておかないと。

クリスマスプレゼントもその１つ。あまりギリギリになると、
売り切れちゃったり、こっそり届けて貰うのも難しくなるので、

動ける時に早め早めに準備することも学んでます。
サンタさんも今年で9回目だしね＾＾

電車に乗っている間に出来る事を…と
前日に『ポストにいれておいて』と
ユウに頼まれたサンタさんへのお手紙を確認。

お手紙には
今年はリクエストはありません。とありました。

そう言えばそんな事言ってた。
書く前に。

サンタさんにおねがいしてもダメなものもあるでしょ？
だから、困らないように。

サンタさんなら、ユウの好みも知ってるからさ。

と、サンタさんに『えらんでもらう』事にしたような事、言ってた。




でも、


お手紙の内容は少し違いました。


サンタさんへ。

こんにちは。
毎年、来てくれて本当にありがとうございます。
去年もらったリカちゃんのお家は、お父さんが組み立ててくれました。いっぱい遊んでいます。

今年は私は、ほしいものは言わないことにしました。なぜかと言うと、

一番ほしいものは、お薬だからです。

もしかしたら、お母さんが大きな病気かもしれません。

だから、その病気が

たちまち なおる薬がほしいです。

それが一番ほしいです。

メリークリスマス。



びっくりした。
出掛けるついでに
ユウのクリスマスプレゼントを探しに行こう
とその場で手紙を開けた自分を悔いた。

・・・もっと丁寧に読めば良かった。

そして
”ほしいもの は 書かないことにした”と笑った顔のその向こう
に私への沢山の心配があったなんて。

知らなかったよ。
ユウ。

嬉しそうにお手紙に封をしていた横顔を
のんびり眺めていたよ。

本当は、不安で怖くて、そしてそんなにも想って
いてくれたんだね。

ごめんね ユウ。
ありがとう ユウ。




手が震えて、人目もはばからず涙がこぼれて止まりませんでした。
東海道線の午前中、空いたボックス席に座っていて良かった・・・。



私は大きな病気では決してなく、今はまだ人間ドックの
検査結果の先、精密検査の結果待ち。
サラリとユウに”また病院行かなくちゃ”なんて言ってしまったことを恥ずかしく思った。

40過ぎの私より、ずっと小さな純粋な子供の前で。

病院からの通知や難しい文字は、本人宛である大人の私より
小さい彼女の方がずっと
怖いものに見えたに違いない。



手紙を読んで
帰宅したら、ユウをすぐに抱きしめて
ありがとう 大好き。お母さんは大丈夫。と言いたかったけれど

それが出来ないのも苦しかった。
だって、私が開いた手紙は、サンタさんへのお手紙だったから。

その夜、黒幕に話したら、彼も、うんうんと頷いて
泣きながら顔を見合わせて二人で笑いました。


ユウ、
いつかユウがサンタさんの存在を確認した時に
この日の ありがとうを 伝えさせてね。

ユウのサンタさんで居れた幸せにも
ありがとう。


”たちまち なおる 薬”
はユウのくれたお手紙です。間違いない。


親になって、
サンタさんになって、
幼いころより、ずーっとずーっと沢山の
かけがえの無いプレゼントを
沢山もらってるよ。

クリスマスイブの夜も。
クリスマスの準備をする日々も
なんでも無い毎日も。


サンタさんはプレゼントを配るだけじゃないんだね。
それ以上のプレゼントをもらうんだ。


ユウのサンタさんになれて良かった。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ユウ。

メリークリスマス。